ジョー、アメリカの政治を語る

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「相互関税」を無効にした最高裁の判決〜トランプ関税はどこまで制約されるのか〜

2026年2月20日(現地時間)、連邦最高裁判所はドナルド・トランプ大統領が課した「相互関税」について違法であるとの判断を下した。最高裁判決の内容と射程、分裂した判決構図の意味、トランプ大統領による新措置とその行方、そして日本政府や日本企業への影響などについて解説していく。

連邦国土安全保障省のみの閉鎖〜不法移民取り締まりをめぐる令状なき住宅侵入への反発〜

2026年2月14日0時1分(現地時間)、アメリカ政府の連邦国土安全保障省だけが政府閉鎖に入った。トランプ政権による不法移民の取り締まりに民主党が反発した結果、同省の予算だけが成立しなかった背景を整理した上で、民主党の要求と共和党の反応、そして同省の閉鎖が日本企業にもたらす影響などを解説していく。

ニューヨーク市マムダニ市長の4大公約〜市長権限で実現するものと州の協力が必要なもの〜

2026年1月に就任したニューヨーク市長、ゾーラン・マムダニ(Zohran Mamdani)は、市長選で「市営スーパー」「家賃凍結」「無償保育サービス」「無料バス」といった低所得層向けの政策を掲げていた。これら4つの政策は一見似た「生活支援策」に見えるが、実現可能性は法的権限の所在によって大きく異なる。なぜ「市営スーパー」と「家賃凍結」はマムダニの権限内で実現でき、「無償保育サービス」と「無料バス」は州の協力がないと実現しにくいかを解説していく。

トランプ政権による不法移民取締りはどこまで許されるのか~令状なき身柄拘束や知事・市長の捜査の行方~

ミネソタ州のミネアポリス市とセントポール市では、トランプ政権の連邦移民税関捜査局(通称ICE)による不法移民の取締りが、多数の身柄拘束および2人の死亡につながっている。ICEが令状なしに人物を拘束・逮捕できる法的根拠を解説し、民間団体や州・市が起こした訴訟がICEの活動を抑制できる可能性は低く、知事や市長が起訴される可能性があることや、日本人や日本企業の留意点について解説していく。

アメリカはグリーンランドをどう支配できるのか〜トランプ大統領ができること、連邦議会が止められること〜

ドナルド・トランプ大統領は、グリーンランドを支配下に置くことの必要性について訴えている。ここでは、アメリカ連邦憲法と法律の枠内で、トランプ大統領がグリーンランドを支配するために採用できる4つの方法と、それぞれにおいて連邦議会が関与できる権限について解説していく。

2026年連邦上院選の展望〜民主党の険しい道のり〜

2026年11月、アメリカでは連邦下院の全議席と連邦上院の1/3の議席が改選される中間選挙が行われる。ここでは、なぜドナルド・トランプの支持率が低迷しているにもかかわらず、民主党が上院で過半数を奪還するのが難しいのかを、注目される州の分析を交えて解説していく。

トランプによるベネズエラへの侵攻と大統領の拘束〜トランプ政権の弱体化につながる?〜

2026年1月3日(現地時間)、ドナルド・トランプ大統領はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拘束し、アメリカ本土に移送した。今回の出来事を1989年のパナマ侵攻と比較し、トランプ大統領がベネズエラでマドゥロを拘束する権限の根拠、連邦議会の関与のあり方、そしてトランプ政権と日本企業への影響について解説していく。

年末に連鎖したトランプへの反旗〜支持者・共和党・司法で進む求心力低下〜

2025年の11月から12月にかけて、ドナルド・トランプ大統領は政権発足直後には見られなかった種類の政治的摩擦に相次いで直面している。支持者・共和党内・司法といった、これまで政権を支えてきたはずの領域から生じている最近相次いだ4つの出来事を整理し、日本企業への影響を解説していく。

アメリカの政治・選挙のテーマ

大統領への信任投票となる中間選挙

アメリカでは中間選挙は大統領選の次に重要な選挙である。中間選挙とはなんなんなのか、なぜ重要なのか、そして大統領の政権運営にどのような影響を及ぼすのかを解説
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思いの外低いアメリカの投票率

アメリカの投票率は大統領選以外では著しく低い。アメリカの投票率がどれくらいの水準なのか、なぜ投票率のデータが入手しにくいのか、そして低い投票率の政治への影響などについて解説
続きを読む "思いの外低いアメリカの投票率"

金じゃぶじゃぶのアメリカの選挙

アメリカでは選挙活動に膨大な額の資金が投入される。なぜそうなるのかについて、主に「金は言論」の法則の下規制できない選挙活動への支出の観点で解説
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選挙の公正性を歪める「ゲリマンダー」

アメリカでは、選挙区の区割りが政治的な理由で操作され、選挙の公平性が歪められることが頻繁にある。ゲリマンダー(gerrymander)と呼ばれるその現象について、なぜ起こるのかの背景や合法性、そして防止策や影響について解説
続きを読む "選挙の公正性を歪める「ゲリマンダー」"

選挙の三バン、風、そして候補者の資質が重要なアメリカの選挙

アメリカの選挙でも「カバン」、「カンバン」、「ジバン」が重要であると考えられている。「選挙の三バン」に加えて風と候補者の資質がアメリカの選挙においてどのように重要であるかを解説
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無力だけど選挙に影響を及ぼすアメリカの第三極の政党

アメリカは民主党と共和党で構成される二大政党制だが、他の政党が存在しないわけではなく、無所属の候補が当選できないわけでもない。アメリカの選挙における民主党と共和党以外の勢力について解説
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アメリカの政治を二分する人工妊娠中絶の争点

人工妊娠中絶への是非はアメリカを二分する政治の争点である。なぜ中絶がアメリカの政治において重要な争点になるのかを解説
続きを読む "アメリカの政治を二分する人工妊娠中絶の争点"

予算がなくなる”政府閉鎖”

アメリカの政治でよく話題になる「政府閉鎖」(government shutdown)。そもそも政府閉鎖とは何で、なぜ起こるのかを解説
続きを読む "予算がなくなる”政府閉鎖”"

アメリカ政府の債務不履行を起こしかねない”債務上限”

アメリカの政治で数年に一度争点となる「債務上限」(debt ceiling)。債務上限とは何で、なぜこれが政治的な問題となるのかを解説
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アメリカ連邦議員の手厚い手当

アメリカの連邦議員には手厚い手当が与えられている。アメリカの連邦議員が、基本的な歳出に加えて、どのような活動費をどれほど受け取っているのかを解説
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予算と運営が複雑なアメリカの社会保険制度と年金制度

アメリカの社会保障制度は、主に公的医療保険であるメディケア(Medicare)とメディケイド(Medicaid)、そして年金制度であるソーシャル・セキュリティ(Social Security)によって構成されている。それぞれの制度の仕組みと運営体制について解説する。
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アメリカの選挙の票の読み方

世論調査の読み方

アメリカでは、注目されている選挙があると、多数の世論調査機関が生データを頻繁に公表する。これら世論調査をどのように解釈すべきかについて解説
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開票の進み方

アメリカの開票の進み方には特徴がある。その特徴を理解していると当確も予測しやすくなるので、開票の進み方を解説
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アメリカの統治の仕組みの概要

アメリカの統治の仕組みを理解するにあたっては、アメリカ合衆国の主権が縦(三権分立)と横(連邦制)に分権されていると考えるのがよい。

縦割りの三権分立はアメリカ連邦憲法に基づいており、「執行府(大統領)」、「立法府」、「司法府」のことを指す。立法府はさらに上院下院に分権されており、原則として、法律の成立には執行府のトップである大統領の承認も必要であるが、大統領は「法律」ではないものの法的拘束力を持つ大統領令を発することができる。また、司法府は独立性が高く、頻繁に法律が違憲であると判断する。よって、アメリカの三権分立は日本より徹底していると考えられるが、大統領には恩赦権限のような絶対的権限もある。なお、憲法上、「行政」は「執行府」と異なることに注意されたい

横割りの連邦制は、連邦政府と州政府のことを指す。各州に憲法があり、連邦政府レベルと同様の統治の仕組み(「執行府(知事)」、「立法府(上院と下院)」、「司法府」)が存在する。日本の自治体は国から一定の独立性を保証されているが、アメリカでは州の独立性がより徹底しており、原則として、連邦政府と州政府のいずれにも主権がある。たとえば、どの州も独自の州憲法を策定しており、各州が軍勢を維持している。基本、連邦政府の法律や権力が州のに優先されるのは、双方が矛盾する場合のみである。

三権分立と連邦制の関係を図で表すと以下のようになる。

(該当する箇所に表示されるリンクをクリックすると解説に飛ぶ)

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アメリカの統治の仕組みの解説

大統領の概要

アメリカの行政のトップは大統領。大統領の基本について、歴史や背景も補足しながら解説
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大統領令の概要

「法律」とは位置づけが異なる「大統領令」について解説
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大統領選の仕組み

アメリカの大統領選のややっこしい「選挙人」の仕組みを解説
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大統領選の予備選(党候補指名争い)の仕組み

アメリカ大統領選は11月に実施されるが、それに先立って、各政党は予備選や党員集会を通じて党の指名候補を決める。大統領選の予備選(党候補指名争い)の仕組みを解説
続きを読む "大統領選の予備選(党候補指名争い)の仕組み"

副大統領の概要

アメリカの行政のトップは大統領で、副大統領はNo.2。副大統領の基本について、歴史や背景も補足しながら解説
続きを読む "副大統領の概要"

連邦上院の仕組み

アメリカ連邦上院の仕組みについて、歴史や背景を補足しながら解説
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連邦上院の奇妙な審議の仕組み

アメリカ連邦上院では、議員100人の全会一致合意が原則となっている。なぜそんな仕組みになっているのか、そんな仕組みで機能するのか、全会一致合意が得られないときはどうなるのかを解説
続きを読む "連邦上院の奇妙な審議の仕組み"

連邦下院の仕組み

アメリカ連邦下院の仕組みについて、歴史や背景を補足しながら解説
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立法プロセスの概要

アメリカの立法プロセスは、立法府だけでなく行政府も関与する仕組みで、日本より複雑である。アメリカ連邦政府の立法プロセスの概要を解説
続きを読む "立法プロセスの概要"

行政の仕組み

アメリカの行政が抱える憲法上の課題とそれを踏まえた行政の仕組みについて解説
続きを読む "行政の仕組み"

連邦裁判所の仕組み

アメリカの司法府は連邦最高裁判所、連邦控訴裁判所及び連邦連邦第一審裁判所から構成される。連邦裁判所の仕組みについて、歴史や背景も補足しながら解説
続きを読む "連邦裁判所の仕組み"

連邦最高裁が判決に至るまでの流れ

アメリカ連邦最高裁が判決に至るまでの流れは概ねどの案件でも同じ。通常の流れと「シャドウ・ドケット」という別系統の意思決定ルートについて解説
続きを読む "連邦最高裁が判決に至るまでの流れ"

連邦制の解説

アメリカは国と州で権力が分散している連邦制を用いている。連邦制の基本について、歴史や背景も補足しながら解説
続きを読む "連邦制の解説"

州知事・副知事の概要

アメリカに50ある州の行政のトップは知事。ここでは"一般的な知事"(および副知事)の基本について、注目に値する例外を補足しながら解説
続きを読む "州知事・副知事の概要"

州議会の仕組み

アメリカの各州は、原則として、連邦議会と同様に二院制を用いている。一般的な州議会の仕組みについて解説
続きを読む "州議会の仕組み"

州裁判所の仕組み

連邦制であるアメリカでは、連邦裁判所に加えて、50ある各州において州裁判所が並存している。州裁判所の仕組みについて一般論を解説
続きを読む "州裁判所の仕組み"

州によって異なる選挙の仕組み

連邦制であるアメリカでは、選挙方法(当選者の決め方の方法)が州ごとに異なる。選挙方法は州の選挙だけでなく国政選挙にも適用されるので、様々ある選挙方法を理解しておいた方がアメリカの選挙を追いやすい。最もよくみる選挙方法を解説
続きを読む "州によって異なる選挙の仕組み"

州憲法の特徴

連邦制であるアメリカを理解する上では、50州すべてが制定している州憲法の理解が欠かせない。州憲法の特徴について、アメリカ連邦憲法と比較する形で解説
続きを読む "州憲法の特徴"